カラパナのすぐ隣のカイムにあった有名な黒砂海岸カイム・ビーチは、1990年に海岸だけでなく湾まで溶岩で覆われてしまいました。西側から湾の中へと流れ込む溶岩を、私は家族と一緒に、ヤシの木やハラの木が沢山生えていた湾の東側から観ました。夜でしたが、溶岩の明かりで周りの人たちの顔が見えていたように覚えています。沢山の人が観に来ていましたが、私達のすぐ後ろにいた人たちはチャントを唱えていました。
そこで生まれ育った人たちの心境は、私が想像できる範囲では感じ切れないものでしょう。カラパナがあるプナ地区はハワイ諸島の東の果てで、ハワイの文化が長く強く残っていた場所のひとつでもあります。
この本は、溶岩で覆われてしまう前のカラパナとその周辺のことを覚えている人たちにとっても、全く知らない人たちにとっても、大変貴重な1冊です。
この本の表紙の女性はプナ地区出身のピイラニ・カアヴァロアさんです。彼女が踊るフラは、ただ見た目に美しいフラというのではなく、土地が持つマナと彼女が持つマナが湧き出してくるフラです。私は、彼女が踊るフラを観ると、観ているだけで、歌が作られたそこの土地の土の匂いまで嗅ぐことができる!って思います。そんな彼女の語りが、この本の最後の章、締めくくりとなっています。
(1992/04)
Frankie Stapleton
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