ハワイの自然と文化を紹介し、エコツーリズムと自然保護について考えるためのブログです。<ダーウィンが、ガラパゴス諸島ではなく、ハワイ諸島で進化論を提唱していたら、ハワイの開発や観光のあり方も異なっていたかもしれない・・・>

fountain grassファウンテングラス(Pennisetum setaceum)という北アフリカ産のイネ科の多年草植物は、1900年初期に園芸種としてハワイに持ち込まれたものですが、日本でも、夏から秋にかけて出る穂を鑑賞するために園芸種として手に入れることができます。葉幅が狭く、淡紫色や淡紅色をした花穂は細長く、秋の風に揺れる優しい感じの姿に情緒があるというわけで鑑賞されます。寒さに弱いので凍らせないように保護しないといけないようです。


ところがファウンテングラスは強健な性質を持っていて、なおかつ繁殖力が強いので、ハワイの一年中日当たりがよく乾燥した地帯では、場所によっては広範囲に渡り大繁殖してしまっています。枯れた茎と葉はとても乾燥していて燃えやすく、ファウンテングラスが大繁殖したところでは、いったん燃え出すと大火事になりやすいです。


オアフ島では、ダイアモンドヘッドやパンチボウル周辺などに繁殖していますが、計200エーカー(0.81平方キロメートル)ほどです。


一番ひどく繁殖しているのはハワイ島で、コナ空港近辺からワイコロア地区の海側から山側まで、広範囲に繁殖しています。若い溶岩台地にも生えてきます。計20万エーカー(809.37平方キロメートル)以上に繁殖してしまっています。ワイコロア・ビレッジという住宅地は、ファウンテングラスの大草原に取り囲まれているので、近くでファウンテングラスが燃え始め大火事になると大変です。乾燥地帯であり、風も比較的強いところであり、火はどんどん広がります。住宅地内の道と、近くのハイウェイ以外には道がないところですから、消火するのがとても困難です。


ハワイ島南西部のカウ地区でも繁殖し始めました。ハワイ火山国立公園では、公園内のファウンテングラスを駆除するだけでなく、近くの住宅地に繁殖し始めたファウンテングラスも駆除しています。まず、穂が出ていれば、種が落ちて飛んでいかないように、そっとそのまま抜き取り、袋に入れます。そして株を抜き取ります。根が深くて抜き取れないものは、除草剤を用いて枯らします。このような駆除を年に数回行わなければなりません。広範囲に繁殖してしまっているところでは、除草剤を用いて駆除するしかありません。


種は風で遠くまで運ばれ、また水により運ばれ、車によっても運ばれ、人間や動物によっても運ばれていきます。種の寿命は長く、6年以上です。


このブログは、ハワイ島でエコツアーを案内するHAWAII NATURE EXPLORERSの環境保護への取り組みのひとつです。緑豊かなヒロよりアロハをこめて発信しています。

テーマ:自然と自然保護 - ジャンル:趣味・実用

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長谷川 久美子

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